街の公園にいるハトや家の敷地内にやってくるハトに触ったり、ハトのフンから出る有害成分を吸いこんだりすることで、人に感染してしまう病気があるということをご存知でしょうか?
代表的な感染症に「オウム病」と「クリプトコッカス症」というものがあります。
オウム病
「オウム病」とはハトなどの野生の鳥の糞に含まれているオウム病クラミジアという病原菌を人が吸いこんでしまうことで発症する感染症です。主な症状としては、発熱・頭痛・咳・筋肉痛・関節痛といった風邪に似た症状で、重症化してしまうと呼吸窮迫症候群という呼吸困難な状態にまで及んでしまう場合もあります。
クリプトコッカス症
「クリプトコッカス症」もオウム病と同じくハトの糞に含まれるクリプトコッカスというカビ菌を吸い込むことで発症する感染症です。主な症状としては発熱・肺炎・皮膚炎などで、重症化すると髄膜炎を引き起こしてしまう場合もあります。
ハトの糞から集団感染した事例
実際にあった事例で、ある社会福祉施設の換気口にハトが出入りし、換気口内にしていたフンが施設屋内に飛散してしまったことで施設職員がオウム病に集団感染してしまったということが実際にありました。
別事例として、出入口がハトの糞で汚れたままになっていたある事業所で、職員がオウム病に集団感染したことから、ハトの糞に含まれる有害な菌を吸い込んでしまったことが原因だと言われています。
このような事例から、ハトの糞がどれだけ人に影響を与えてしまうかということがよくおわかりいただけたかと思います。たかがハトの糞と思わず、見かけたら十分に気を付けてください。
ハトの糞には十分気を付けて
街中などでもハトの糞がカピカピに乾燥した状態のものを見かけたことがある人も多いかと思いますが、もしハトの糞を見かけたら、できるだけその場から立ち去るようにして下さい。
また、家のベランダなどにハトの糞を見つけたら、ゴム手袋やマスクを付けてすぐに掃除をするようにして下さい。掃除の方法は「鳩のフンの清掃方法と注意点」のページでも紹介されていますので、参考にしてみてください。
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